菓子製造業許可取得への道-1の続きです。
どこに工房を作るか・・二転三転しましたが、最終的には「今住んでいる家をリフォームするのが一番現実味がある選択肢だ」という考えに落ち着きました。
次に決めないといけないのは、家の中のどこを工房にするか?です。
一番簡単そうに思えるのは、水、お湯、電気、ガス、換気扇etc・・の設備が揃っている現在の台所を改装する案です。ただし、キッチンとリビングはカウンターで仕切られているだけのLDKなので、仕切り壁の設置は必要ですし(製造場所は隔壁でないと×)、シンクも二槽に交換、床のフローリングも張り替え・・と、改装箇所は結構あります。当然ですが、家庭用のキッチンも別の場所に新たに作らなければいけません。そうこうしてたら、かなり大がかりな工事が必要です。むしろ、工房用のキッチンを新設した方が安上がりなレベル。従来の台所を使うのは、思ったよりコスパは良くなさそうです。
となると、一階の和室はどうだろう?広さは6畳ほどあるので問題なし、押し入れも使えばもう少し広くなります。一階なので水道やガス、電気を引くのも難しくはなさそう。ただ、和室の床の間には仏壇があります。和室をリフォームしたら仏壇はどこへ置くの?って別の問題が出てきますし、掃き出し窓が一方向にあるのみで、昼間でも電気を点けないと暗いのが気になります。一階だと音や匂いの問題も気を遣いそうで、あまり乗り気にはなれません。
てことは二階?
二階にキッチンを新設するのは、工事もさることながら、荷物の上げ下ろしが大変そうなので真剣に考えていませんでしたが、現在、家の二階は18畳ほどのだだっ広いスペースが放置されている状態。その上、元々が壁を後付けできる構造なので、間仕切りを作ると6畳(+約2畳のクローゼット)と12畳の二部屋に分けられるのです。
新築時には「とりあえず壁は作らなくてもいいね、将来何かしらで間仕切りが欲しくなったら、その時に考えよう」と放置していた二階部分。壁で間仕切りを作れば、それぞれに扉がついた独立した部屋になります。そしたら、小さい方の部屋をまるっと工房にできるんじゃない??
よくよく考えると、消去法で辿り着くであろう考えですが、これまで真剣に検討してなかった可能性がぱっと思い浮かんだ瞬間「あ、これでいけるかな!!」と確信できました。
二階は日当たりが良くて、窓もある。クローゼットには、今は使わなくなったタンス類を収めているけど、それらを処分して扉を取っ払えば8畳ほどの広さになります。
床の絨毯は剥がしてキッチンクロスを敷いて・・電気はきているから、問題は水とガスか。これらがクリアできたら・・。
そうと決まれば、まずは保健所で詳しい話を聞こう!と、確認事項をまとめて訪問。
まず、家の二階の一室を工房にリフォームして許可が取れるか?が一番重要な点です。
答えは問題なし、オッケーでした。わー、これで工房立ち上げ計画を現実にできる、一歩を踏み出せる!と、とても嬉しかったです。その他にも気になる点を確認して、保健所の女性職員さんも丁寧に対応してくださいました。おかげで、やるべきことがクリアになって、そこからの展開は予想以上のスピード感でした。
父の知り合いの大工さんが壁などの基礎工事を請け負ってくださり、二階までの給排水の工事も、同じく知り合いの水道屋さんにお願いできました。父と旧知の間柄なので、とにかく話がスムーズ。何のつてもなかった場合、まず工事してくれる会社をネットで探して、どんな工房を作りたいか説明をして、見積もりをとって・・と何段階もハードルがありますし、そもそも相手にされるかどうかも怪しい。しかも、かかる日数もお金も、今とは比べ物にならなかったはず。
とにかく、今回の工房立ち上げに関しては、家族の助力なくしては実現しえなかったので、感謝しかありません。
一月下旬に、工房を作りたいなーと話をしてから、工事に入るまでの期間が短くて、本当にできるのか。。?と半信半疑でしたが、何とか完成すると良いな^^
保健所関連の書類仕事は残ってますし、厨房機器類も届いてないので、まだまだ空っぽの空間ですが、この小さな場所が自分の城になるのかーと思うとワクワクします。
今は何もないので広く感じるけど、厨房機器類が設置されたら窮屈そうです。
菓子製造業許可取得への道-3に続きます。
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