初めてのオンライン販売を終えての所感

torkuutのこと

2021年も、あと20日ほどで終わりますね~。毎年のことですが、月日が過ぎるのは早い!
年初に工房を立ち上げたので、オリジナル缶の準備や試作をしつつ、秋くらいから販売を始められたらな~と考えていましたが、既に初冬・・。サボっていたわけではないはずですが、スローペースなのは相変わらずでした^^;

そんなわけで、このたび初のオンライン販売に挑戦したので、その記録を残しておきます。

オリジナル缶作成のための打ち合わせで、久しぶりに東京に行ったのが10月終わり。
その場で印刷色を決めて、一週間後にはサンプルも上がってきたのですが、データ出力形態の違いにより、原画とは若干違う仕上がりに。。
問題なければ、11月中旬にはオリジナル缶が完成する流れでしたが、また修正になってしまいました。
もう年内は無理かなーと諦めつつ、せっかく工房ができた年に、何もしないまま終わるのも寂しいので、以前購入していた無地缶でお試し販売をしてみることに。

売れるかどうか全く分からないまま、とりあえずクッキーを仕込み、焼き、準備を進めました。
販売経路は、当初はstoresをメインで考えていて、アカウントも作っていました。が、たまたまメルカリショップの手数料無料キャンペーンを知ったので、試しに出品するにはちょうど良い!と思って、そちらに。
私も普段からメルカリを使っているので、やり取りのスムーズさや発送手続きの簡便さはよく知っていますし、買う側からしても、たとえばですが、売り上げ金がある、クーポンやポイントがある、キャンペーンがあるなどで、買い物しやすい環境が整っているのもメリットに思えました。
後から知ったのですが、ちょうどメルカリショップではキャッシュバックキャンペーン中だったようで、それも販売促進の一助になったはず。
メルカリショップの他には、インスタグラムでも一応募集をかけてみました。フォロワー多数のアカウントでは、あえてネットショップなどは構えず、インスタ販売のみで完結しているところも結構あります。
翻って、torkuutのフォロワーさんは現時点で30人足らず。なので、インスタの反応があるかどうかは未知数でした。でも、せっかくなのでやってみることに。

大した量ではありませんが、やはりそれなりに生地の仕込み、焼成、詰め合わせ、包装・・などの作業をこなすとなると、時間がかかりました~。
段取りも悪いし、果たして売り物になるクッキー缶ができるのだろうか・・と一抹の不安を抱えつつ、何日かに渡ってひたすら作業。

そして、ようやく販売までこぎつけました。
最初はインスタに、続けてメルカリショップにも商品をアップ。
すると、メルカリショップでぽつぽつと買っていただけて、当日中に、出品分は一旦完売に。
テスト販売で割安な価格にしていたのに加えて、キャッシュバックキャンペーンがあったのを加味すると、妥当なのかもしれませんが、私にとっては嬉しい結果でした。

話は少し逸れますが、商品の価格設定について。
昨今、ネット販売でお菓子を販売できる土壌が形成されたことで、個人でお菓子を作ってオンライン販売を手掛けるお店がとっても増えました。それらのお店の商品価格は、本当に様々で。
高いか安いかは、最終的には購買者が決めるので「○○円は高い(安い)」と一概に言うのは難しいことです。
でも、人は比較する生き物ですから
「この値段を出すならオーボンヴュータンのフールセックを買うかな~」
「メゾプチのクッキー缶が二個買えるのでは・・?」
なんて、色々と考えてしまうのですね。
同じお金を出すなら、実店舗を構えて、設備も整って、材料にもこだわっている本格的なパティスリーのお菓子を選びたくなるのが心情じゃないかなって。
一人で運営されていて「この内容でこの価格はすごいし、味も文句なし!」ってお店も、もちろん沢山あります。
それらを踏まえたうえで、自分の商品の価格をいくらにするか?すごく考えなきゃいけない部分です。
〇〇さんのクッキーセットがこの内容でこの価格なら、まずそれを超えるのはありえないな、とか、その価格出すなら本格的なパティスリーのクッキー缶買うでしょ・・など、自分内会議をしょっちゅう開催してます。

レタンプリュスのクッキー缶
オーボンヴュータンの美しいヌガー
写真はありませんが、当然クッキー缶も本格的な内容で美味しいです
ルスルスの鳥のクッキー缶と夜空缶
アディクト・オ・シュクルのクッキー缶
なかしましほさんのお店foodmood
現代アーティスト村上隆さんのお花クッキー缶
流石にディテールが細かい!
アルカションのクッキー

写真を見返すだけでも美味しそうなお菓子たち。
自分のお菓子も、こうやって美味しいもの好きの人たちに楽しんでもらえたら良いなと願ってます。そのためにも、いくらなら満足感を感じてもらえるかな?と考えて、考えて価格を決めました。
本格的な販売に際しては、オリジナル缶を使って、内容ももう少し充実させたいし、量も増やしたいです。その代わりに、テスト販売より価格は上がります。現時点では、テスト販売価格+消費税+送料。。くらいで販売できれば良いなぁと考えてますが。その代金を出しても満足してもらえる商品を作るのみですね。

発送が完了してからは、ちゃんと届くかなー、商品に不備がないかなーなどと心配が先に立っていましたが、お客様から少しずつ反応が返ってきて、総じて好意的なレビューが多かったので、少し安心できました。
インスタグラム経由でも数人の方に購入していただき、皆さんとても親切、丁寧な方ばかりで、楽しくやり取りさせてもらいました^^
そんなこんなで、過ぎてみればあっという間でしたが、濃い一週間を過ごしました。

上にも書きましたが、プロのパティスリーで作るような華やかで贅沢なクッキーではなく、ごく普通の人が、普通のやり方で、普通の材料を使って作る、普通のクッキーです。それでも、これまでに食べてくれた身近な人たちの「美味しい~^^」って声に後押しされて、なぜか、こんな場所に辿り着き(流れ着き?)ました。
まだまだ、一歩を踏み出したばかりですが、ゼロとイチの間にはすごく大きな差があるとも言いますし。
今年がゼロのまま終わらなくて良かった。今後も、地道に進んでいきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました