2022夏休み前の総括

torkuutのこと

三ヶ月に一度ペースのブログ更新になってますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年の12月に初めて一般販売を開始してから、早いもので半年が経ちました。
これまでの販売回数は、ホワイトデー用のミニサイズ販売も含めると、計8回。
最初の一年ほどは、一ヶ月に一度ペースで販売できたら良いかなと思っていたので、大体計画通りと言えます。

お菓子の大量生産(というほどの量でもありませんが)の経験ゼロの人間が、実践の中で、失敗しながら経験を貯めていく・・。
一言で言うと、そんな半年間でした。

2月のバレンタイン缶は、紺色×シルバー
4月は、母の日に選んでもらえたら良いな~と、ピンク色の華やかな缶に
6月は、ホワイト×濃紺でキリっとした雰囲気

クッキー缶って、どんな流れで作っているの?って気になる人が一人くらいはいるかもしれないので、簡単に説明すると、私の場合は「クッキー缶を作ろう」と決めたら、そこから約一週間ほどは朝から晩までクッキー漬けになります。
特に、自宅工房だと出退勤という概念が消滅するので、ふわっと始まって、いつまでもダラダラ作業してしまいます^^;

まずは寝かせる系の生地の仕込みから。
ルーティンってほどではありませんが、何となく最初にレモンクッキーの生地を作ることが多いです。グルテンを落ち着かせて材料同士を馴染ませるため、半日~一日ほど寝かせてから、伸ばして、型で抜いたり、切ったり、丸めたり。
それらの焼成が済んだら、寝かさない系のクッキー(ビスコッティや絞りクッキーなど)に取り掛かります。
鮮度はもちろんのこと、クッキーは湿気が大敵なので、焼成から缶に詰めるまでのリードタイムをできるだけ短くすべく計画してますが「あー、材料足りない!」って事態も起こるので、途中で買い出しに出かけたり。
なかなか、予定通りには進みません^^;
始める前に、ちゃんと材料が揃っているか確認すれば済むのだけど、つい見切り発車してしまう。

8~9種類ほどのクッキーができたら完成!とはいかず、販売まで持っていく作業にも時間がかかります。
中身の説明紙を作って、内容表示シールを作って貼って、クッキーを缶に詰めて、浮いた蓋を抑えながら周囲のテープを巻いて、グラシン紙で包装して、リボンかけて、写真撮影して、文章を考えて、ネットショップに商品をアップ・・そうして、ようやく完成~となります。
クッキーを詰めるのも、完成図を描いて寸分違わず作っているわけではなく、作りたいものを作ってから、詰める段階で「どうしよっかな~?」と考えるので、多く作り過ぎたり、逆に不足したりと、まだまだ適正量が把握できていません^^;
販売が始まったら、あとは野となれ山となれ。というと無責任に聞こえるかもしれませんが、ここから先はお客様に委ねる部分なので、自分としては「あとはどうぞよろしくお願いします」と祈るような気持ちで。

初めましてのお客様も、繰り返しご購入くださるお客様も、本当にありがたく、感謝!!の一言です。
こんな、地の果てで細々と営業してる店を目ざとく(?)見つけてくださって、嬉しいな~、ありがたいな~、恵まれてるな~と。
それだけでなく、嬉しい言葉をかけていただいたり、なぜか美味しいお菓子やパンを送ってもらったり。何年もご無沙汰していた方たちと、クッキー缶を通じて再び縁ができたり。
こんなことってあるのだなー。ありがたいなー(語彙力のなさ)と、しみじみします。

元々、私はただのお菓子好きで、素晴らしいお菓子達から、沢山の喜びや幸せを受け取ってきました。
それが、今は食べるだけではなく、なぜか作っている。しかも販売までしている。
何でだろう?と、未だに不思議な気持ちになります。
でも、それも人生なのですかね。
ここから何年続けられるか分かりませんが、マイペースに、強制されるわけではなく、作りたいように作っていけたら良いなと。せっかく大枚はたいて(?!)工房を構えたわけですし^^
毎回、作り終わるたびに「ああしたら・・」「こうすれば・・」と地団太踏みつつの一人反省会が止まりませんが、すべて会心の出来!!!ってお菓子が作れる日はくるのだろうか。
2.5歩進んで2歩下がるような遅々とした足取りですが、いつかそんな日を迎えるべく、夏休み明けたら、より一層、丁寧に作りたいです。
毎回、そう思ってはいるのですけどね。。
単純に技術、知識、経験、どれも不足しているので、道のりは果てしなさそうです。

そして、夏休みについて。
お店を構えているわけでもなく、ネット販売&近場の人に直接お届けするスタイルでの営業なので、夏場の販売をどうしようかなーとは、以前から考えていて。
いわゆるパティスリー、お菓子屋さんは夏場の売り上げが落ちるというのが通説で、それはその通りなので、わざわざそんな時期に、私のような零細個人がネット販売をする必要があるかな・・?って考えもあり。
それを妹に話したら「はあぁぁーーー???サボるなーーーー!!休んでる間に忘れ去られるぞ!」と、至極まっとうな意見をもらったのですが、私の言い分としては

〇今は常温便で送っているので宅急便コンパクトやレターパックプラスが使えるが、真夏はさすがにクール便にしたい。でも、宅急便コンパクトはクール便に対応していないので、最小でも60センチサイズの送料がかかってしまう。
たとえば、クッキー缶一個買うのに、60センチサイズの宅急便+クール便送料となると、1000円ほどになる。遠方だともっと高くなる。
そこまでして、夏にトルクートのクッキー缶を買う必要性ってある?
同じお金を出すなら、近隣のお菓子屋さんで美味しいお菓子を買う方が合理的では?

と。
この話をすると、半ば呆れた顔で見られるのですが^^;
もちろん、それは自分が専業ではないからできることでもあるのですが、いずれ専業になったとしても、夏場のネット販売はしないだろうなと。少なくとも現時点では、そう考えています。
たとえば、雑誌に掲載されるような人気商品や老舗の入手困難品など「少々送料が高くついても良い!ここのお菓子が欲しい!」というのと、自分が作るお菓子は性質が異なると思うのですよね。

また、年々暑くなる夏の環境は、人間のみでなくお菓子においても過酷です。
たとえクール便で送ったとしても、すべての行程を適切な状態で運んでもらえるのかな?という不安もあり、受け取りまでに時間がかかったり、受け取ってから常温放置されたら(夏場の常温は室内でも30度超えますし)それまでとの温度差が、逆にお菓子には良くなかったり。
でも、そんな部分までコントロールすることはできませんし。
※クール便でのお菓子配送について是非を問うのではなく、あくまでも、自分の立ち位置と需要を考えての話です。私が欲しいお菓子が夏に売っていて、それがクール便であっても別に気にしませんし、買うと思います。

ただ、夏場においても、ある程度まとまった数で、直接お渡しができれば注文は受ける予定です。
この場合は、作ってから渡すまでの温度管理がある程度可能なので。
渡す時にも「このような環境で保管してくださいね」など、細かく伝えられますし。
分かりやすく言うと、結婚式などのギフトで『一か所に』『大量に』納品するイメージですね。
そんな注文が入る予定は全くありませんけども。

なので、夏季はがっつり夏休みというよりも、開店休業状態という方が正しいかもしれません。
常温配送でクッキーがしんどくない時期となると、次の販売は10月くらいかな?と考えています。
近年は10月でも暑い日が続いたりするので油断はできませんが、その辺ならギリセーフかなと。

そんなわけで、この夏はしばしお暇をいただきますが、また販売再開した際には「あら~、やってるねぇ~?」と、ちょこっと覗いていただけると嬉しいです^^
お休み期間は、工房や在庫の整理整頓をしたり、秋冬に向けての準備もしたいです。
いざ、再開した時に余裕を持って仕事ができるように、今のうちから少しずつできることから手をつけます。
まずは、工房の掃除からだな・・。

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